近親者が亡くなると喪主となる人を中心にしてすぐに葬儀の準備と手配をしなければなりません。昨今、一人ひとりが生き方や生活スタイルに個性を表せられる時代ですから、葬儀のやり方にも本人の生前の生き方が大きく影響を与えるわけです。
そこで、喪主は亡くなった人の周囲との付き合い状況を判断してからその方法を決めることになります。時には病院から火葬場へ遺体を送り届けて火葬炉の前で合掌するだけの直葬ケースが少なからずあるわけです。また、自宅葬が減り、殆どが葬祭場で行われるため、葬祭業者を探して通夜と告別式を行う会場と日時の決定を急がなければなりません。
それと同時に、亡くなった人の関係者に連絡する必要があります。一昔前まではハガキで訃報連絡し、遠距離の宛先で日程的に厳しければ電話か電報がしばしば使われました。日程上、亡くなったらすぐに通夜と告別式を手配する習わしです。
ところが、大都市圏では高齢化によって亡くなる人が徐々に増えている割に火葬場が増強されないため、亡くなった人を棺桶に入れたまま待たされることもしばしばあります。従って、一連の日程を喪主側の希望だけで選べない時代ですから、葬祭業者との直接交渉で決めることになります。
決定できたら一時も早く訃報連絡のハガキを作成することになります。ハガキを1枚ずつ手書きする代わりに内容を印刷できるプリンターがあれば時間節約になり、大助かりです。更に、時代が変わってネット社会になったのでメールの利便性が格段に発揮されるようになりました。パソコンやスマートフォン等、ネット環境にある相手には葬儀の式次第をインプットし、送信ボタン一つ押すだけで何人でも一気に伝えられる即応性があります。但し、楽になりましたが手作りした実感の得られない時代になりました。