葬儀に関するお知らせは訃報で行います。親しい間柄の人へは電話で一人ひとり伝え、大勢に知らせる場合はハガキを送るのが従来の方法ですが、現在はメールで報せることも許されつつあります。特に仕事上の関係者や取引先などへは、会社のとりまとめ担当者からメールで報せるほうが速やかで確実なので、現在では一般化しています。
ただ、その書き方や内容には注意が必要ですので、マナーはしっかり守るようにしましょう。訃報で報せる内容は、亡くなった方の氏名、享年などです。死因が添えられることもありますが、最近は故人のプライバシーに配慮して明記は避ける傾向にあります。
通夜や葬儀の日時と場所を詳しく明記し、地図や最寄り駅などをわかりやすく添付するようにしましょう。弔電や華は斎場宛てになる場合が多いので、斎場の連絡先も明記しておきます。喪主の方の氏名と連絡先が必要ですが、会社で取りまとめをして取引先に連絡する場合には、連絡先は会社の担当者にしておきましょう。
喪主の方と故人との続柄は、奥様なら(御令室)夫なら(御夫君)、息子なら(御令息)娘なら(御令嬢)という敬称を使います。宗派によって形式が異なる場合もあるので明示しておいたほうが良いですが、もし無宗教なら無宗教と書いておくと親切でしょう。