葬儀にかかる費用は、儀式の費用と接待費用、そして寺院費用という3つに分けられます。まず、儀式の費用はお葬式そのものに必要な費用のことを指します。セレモニーホールといった会場を使用するために必要な費用をはじめとして、祭壇や遺影、棺にかかる費用などもこれにあたります。
さらに、セレモニースタッフの人件費や霊柩車にかかる費用など、お通夜や葬儀、告別式を執り行うために必要なものまで含まれる場合もあります。複数の業者に見積もりを依頼して比較するときは、提示されている金額にはどの費用が含まれているのかを十分に確認しておくことが大切です。
接待費用は、お通夜から告別式までの間にする飲食にかかる費用や、返礼品にかかる費用のことを言います。寺院費用は宗教者へのお礼で、喪主から直接宗教者にお渡しするのが基本です。そのため、寺院費用は業者の見積もりには含まれていませんので、頭に入れておくとよいでしょう。また、火葬料は喪主が火葬場に直接支払う場合と、業者が立て替えて支払ってくれる場合があります。見積もりを依頼するときは、事前に火葬料はどのように支払うのかを忘れずに確認しておけば、後からトラブルが起こるのを避けることができます。