もし自宅に祭壇がある場合、あるいは誰から祭壇を借りて自宅に自分たちで設置する場合には色の存在に気を付ける必要があります。祭壇は木材を組み立てて、その上にカバーをかけて、さらにその上に遺影写真やいろんな位牌やお花などいろんなアイテムを置いて作られます。
自宅で何度も法事をされる方の場合だとこれらの設置は比較的手慣れているかもしれません。このとき法事をされる場合のカバーの色は朱色が表になっています。当たり前だと思っていると葬儀から四十九日法事までのときにとんでもない間違えをしでかす可能性があります。
21世紀になる前からお葬式は葬儀会館での開催が当たり前になってしまっています。その場合は会館のスタッフが準備をしますのでご遺族自らが準備をする必要はありません。また当事者のご遺族たちも他所に神経をとられているので祭壇のカバーの色にはなかなか気づきにくいかもしれません。このときの表の色は銀色になっています。銀色が葬儀から四十九日法事のときまで表になる理由は死者が成仏していない期間であるとされているからです。銀色が表になる回数は1人の死者につきたったの1あるいは2回しかなく、朱色に比べて圧倒的に回数が少ないので間違えないように記憶や記録に残して後世の世代にしっかり伝えておかねばなりません。