小さいお子さんや高齢の方が喪主の場合、親族が代理で挨拶を行うことがあります。また、故人に親族がいない場合は、生前深く関わっていた参列者が代わりにあいさつするケースも少なくありません。もしも喪主の代理としてあいさつすることになったときは、いくつかのポイントを押さえておけば、慌てることなくスムーズにあいさつできます。
まず、冒頭で必ず故人との間柄を述べることが大切です。冒頭で自己紹介をしておけば、参列者が戸惑うことがありません。そして、故人が生前に受けた様々なことへの感謝を述べた後、故人が大事に思っていたことや生きがいに関すること、故人との思い出を簡潔に話すとよいでしょう。
そして、最後に葬儀に参列してくれた人たちに感謝の気持ちを述べます。挨拶をするときに気を付けたいのは、3分から5分ほどにまとめて話すことです。さらに、忌み言葉を使わないなど、細かな点に気をつけながら挨拶すれば、失敗することがありません。
忌み言葉というのは、重ね重ね、なお、たびたび、追ってなどの言葉をいいます。日常的に使っている言葉も忌み言葉に含まれていますので、事前にあいさつを考えたらメモしておき、空き時間に読み返して忌み言葉が含まれていないかを確認しておくと安心です。